こんにちは。岐阜市加納朝日町、JR東海道本線「岐阜駅」より徒歩10分にある歯医者「ありもと歯科」です。

前歯の見た目や機能に悩みを抱えている方は少なくありません。虫歯の治療痕が目立つ、歯並びにコンプレックスがある、歯の色が気になるなど、前歯の違和感は日常生活の質にも関係してきます。

前歯の悩みを解決する方法として近年注目されているのが、セラミック治療です。

この記事では、前歯をセラミックにするメリットやデメリット、使用される素材の種類、気になる費用、さらに長く快適に使うためのポイントについて詳しく解説します。

セラミック治療とは

セラミック治療とは、陶磁器（セラミック）素材を使用して歯を修復・補綴する歯科治療の一種です。近年、その優れた審美性と耐久性から、前歯から奥歯まで幅広く用いられています。特に、自然な白さや透明感を求める患者さまに選ばれています。

前歯は笑ったときに目立つ部位であるため、見た目の美しさが重要視される傾向にあります。セラミックは天然歯の光沢や色合いを再現できるため、装着後も周囲の歯と調和した自然な仕上がりが期待できます。

加えて、セラミックは汚れにくく、変色しにくいという特性も持っています。一般的なレジン（プラスチック）素材と比べると、時間が経っても色がくすみにくく、清潔感を長く保てます。

また、セラミックは金属を使用しないため、金属アレルギーを持つ方でも安心して治療を受けられます。さらに、表面がなめらかで、歯垢がつきにくく、虫歯になりにくいという利点もあります。

前歯をセラミックにするメリット

前歯は口を開けたときに最も目立つ部分であり、見た目の印象を大きく左右します。そのため、自然で美しい仕上がりが期待できるセラミックの素材は、前歯治療において高く評価されています。

また、機能面でも優れており、長期的な健康維持にも貢献します。ここでは、前歯をセラミックにするメリットについて詳しく見ていきましょう。

見た目が自然である

セラミックの最大の魅力は、天然歯に近い透明感と色合いです。光沢や色味の調整が可能なため、周囲の歯となじみやすく、人工歯とは気づかれにくい仕上がりが期待できます。

金属アレルギーのリスクがない

金属を使用しないセラミックを選択すれば、金属アレルギーの心配はありません。そのため、金属アレルギーの方や金属の使用を避けたい方でも、安心して使用できる前歯の被せ物として人気です。

虫歯の再発リスクが低い

セラミックは、精密に作られたオーダーメイドの補綴物であるため、歯との適合性が非常に高いです。土台の天然の歯との隙間が少なく、細菌の侵入が少ないため、虫歯の再発リスクを大きく下げることができます。

また、表面が滑らかで汚れが付きにくく、日々のブラッシングで取り除きやすいため、口腔内を清潔に保ちやすいこともメリットです。

前歯をセラミックにするデメリット

セラミックはメリットの多い治療法ですが、デメリットも存在します。ここでは、前歯をセラミックにするデメリットを解説します。

治療費が高額になりやすい

セラミック治療は、保険適用外の自由診療となることが多く、治療費が高額になります。複数本を同時に治療する場合は、その分費用も増加します。

ただし、耐久性や見た目の面では費用に見合う価値があるとの声も多いです。

天然歯を削る必要がある

セラミック治療では、天然歯をある程度削る必要があるため、歯の寿命に影響を与える可能性があります。セラミックの強度を保つためには一定の厚みが必要となるため、その分天然歯を削ることがあるのです。

一度削った歯は元に戻すことができず、将来的に再治療が必要になる可能性がある点は十分に理解しておく必要があるでしょう。

割れる可能性がある

前歯のセラミックは見た目が美しく丈夫ですが、割れる可能性はゼロではありません。特に、強い力で噛む癖がある方や、歯ぎしり、食いしばりの癖がある場合は、セラミックに負荷がかかって割れることがあります。

前歯に使用されるセラミックの素材

セラミックと一口にいっても様々な素材があり、それぞれに特徴があります。ここでは、前歯に使用されることの多いセラミック素材について解説します。

オールセラミック

オールセラミックはセラミックだけで作られた素材です。自然な透明感や光沢が非常に高く、天然歯に近い見た目を再現できます。

金属を使用しないため金属アレルギーの心配はなく、歯ぐきとの境目が変色しにくいのも特徴です。特に、前歯のように目立つ部分に使用する素材に求められる審美性に優れており、自然な美しさを求める方に人気があります。

ジルコニア

ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドとも言われるほど、セラミックの中で最も強度が高い素材です。強度が高いため、強い力がかかる奥歯にも使用可能ですが、色調の再現性はほかのセラミックに劣ります。

しかし、近年は審美性を向上させたジルコニアも登場しており、前歯に選択する方も増加しています。

e-max

e-maxは、ニケイ酸リチウムを主成分とした素材で、ガラスセラミックよりも強度が高く、割れにくい性質があります。透明感と美しさを求める患者さまに人気があります。強度と審美性のバランスが良く、長期間前歯を美しく保つことが期待できます。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン（樹脂）を混合した素材で、従来のセラミックに比べて柔らかく、噛み合う歯への負担を抑えられます。コストを抑えつつ、自然な仕上がりを求める方に選ばれています。

ただし、長期間使用すると変色や摩耗が起きる可能性があるため、頻繁なメンテナンスや再製作が必要になることも考慮しなければなりません。

メタルボンド

メタルボンドは、内側に金属のフレームを使用し、その外側をセラミックで覆った構造を持つ被せ物です。金属の強度があるため、長期使用に耐えるという利点があります。

一方で、金属を使用しているため透過性に劣り、時間が経つと金属の影響で歯茎が黒ずむ可能性があります。

前歯をセラミックにする場合にかかる費用

前歯をセラミックにする場合にかかる費用は、素材や治療内容によって大きく異なります。セラミック素材にはいくつかの種類があり、使用する素材によって費用が異なります。

例えば、オールセラミックの場合は1本あたり約12万円から20万円程度、ジルコニアの場合は技術料などを含めて1本あたり15万円から25万円程度が一般的です。費用がかかってしまいますが、耐久性や見た目の質が高いため、長期的に考えるとコストパフォーマンスに優れた選択肢ともいえるでしょう。

セラミックの前歯を長く使い続けるためのポイント

セラミックの前歯を長く使い続けるためには、日々のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。せっかく高額な治療を受けたのなら、できるだけ長く維持したいと考えるのが当然でしょう。

以下では、セラミック歯を長持ちさせるために意識したいポイントについて解説します。

しっかりブラッシングをする

セラミック治療後に限らず、重要なのが日々のブラッシングです。セラミック歯自体は虫歯になりませんが、土台となる天然歯や歯ぐきは虫歯や歯周病のリスクがあります。そのため、ブラッシングを怠らないことが重要です。

特に、歯と歯ぐきの境目や、セラミックと天然歯の接合部などは汚れが溜まりやすいため、意識して丁寧に磨く必要があります。歯間ブラシやデンタルフロスの併用も有効です。

歯ぎしり・食いしばりの対策をする

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、セラミックに過度な負荷がかかり、破損や脱落の原因になります。マウスピースの装着や、噛み合わせの調整などの対策を行うと良いでしょう。無意識の習慣は改善が難しいため、歯科医師と相談しながら対策を立てることが大切です。

定期的にメンテナンスを受ける

セラミックの前歯を長持ちさせるためには、半年に1回の定期検診が欠かせません。定期検診では、セラミックの状態や噛み合わせの確認、必要に応じてクリーニングをおこないます。

定期的に歯科医院で検診を受けることで、小さな異常を早期に発見でき、トラブルを未然に防げます。

まとめ

セラミック治療は、前歯を美しく健康的に保つための有力な選択肢です。天然歯に近い見た目や金属アレルギーのリスクがないこと、虫歯の再発リスクが低いなど、セラミック素材の前歯には多くのメリットがあります。

一方で、自由診療となるため高額な費用がかかります。また、天然歯を削る必要がある点や割れるリスクがあることも理解しておかなければなりません。

前歯に使用されるセラミック素材には、オールセラミック、ジルコニア、e-max、ハイブリッドセラミック、メタルボンドなどがあり、それぞれに特徴と費用の違いがあります。自分に合った素材を選ぶためには、歯科医師とよく相談することが大切です。

前歯のセラミック治療を検討されている方は、岐阜市加納朝日町、JR東海道本線「岐阜駅」より徒歩10分にある歯医者「ありもと歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は「すべての方が安心して気軽に通える歯科医院」をコンセプトとして医院の設計や治療をご提供しております。当院の診療案内ページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。