コラム|岐阜市加納朝日町で歯医者をお探しの方はありもと歯科まで

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顎関節症を放置するとどうなる?原因や治療についても解説

こんにちは。岐阜市加納朝日町、JR東海道本線「岐阜駅」より徒歩10分にある歯医者「ありもと歯科」です。

顎関節を触りながら不安そうな女性

口を開けたり食べ物を噛んだりしたときに気になる症状がある方もいるのではないでしょうか。「放置していても問題はない?」「治療が必要なの?」など、疑問に思う方もいるでしょう。

顎関節症を放置して悪化すると、食事や会話に支障をきたすだけでなく、全身の不調につながるおそれがあります。

この記事では、顎関節症を放置するリスクと対処法について解説します。口を開けにくい、口を開けるときに音が鳴ったり痛みを感じたりするなどの症状のある方は、ぜひ参考にしてください。

顎関節症とは

歯科医院で顎関節症のカウンセリングを受ける女性

顎関節症とは、顎の関節や筋肉に異常が生じる状態です。具体的には、以下の症状がみられます。

  • 口を開けにくい
  • 口を開けると音が鳴る
  • 口を動かすときに痛む
  • 顎が疲れる

関節の動きに違和感を覚えるほか、症状が進むと口を大きく開けられなくなったり、顎を動かすだけで痛みが生じたりすることもあります。

顎関節症で医療機関を受診する人は、20〜30代の女性が多いです。軽度なものや一時的なものを含めると、非常に多くの人が顎関節の症状を経験しているといわれています。

顎関節症になる原因

寝ているときに食いしばっている女性

顎関節症は、いくつかの原因が重なって発症するとされています。主な原因は、以下のとおりです。

噛み合わせの状態

噛み合わせが悪いと、食事や会話の際に顎の関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症の一因になります。親からの骨格の遺伝のほか、指しゃぶりや頬杖などの悪習癖によって歯並びが乱れ、上下の歯がうまく噛み合わなくなることが多いです。

また、詰め物・被せ物や入れ歯が合っていない場合も噛み合わせが悪くなり、顎関節の症状につながる場合があります。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりも、顎関節症の一因といわれています。歯ぎしりや食いしばりは無意識であることが多く、普段食べ物を噛む力よりも数倍以上の力が顎の関節や筋肉にかかります。その結果、口を開けるときの痛みや不調を引き起こしたりするのです。

起床時に顎のこわばりや歯のすり減りなどがみられる場合は、歯ぎしりをしているかもしれません。

悪い姿勢や癖

頬杖やうつ伏せ寝、片側でばかり噛むといった口周りの癖があると、顎に偏った力をかけ続けることになります。

また、スマートフォンの操作やデスクワークを行うと、首が前に出て姿勢が悪くなり、顎の位置がずれる原因になります。顎に偏った力がかかったり、悪い姿勢をとったりすることで顎周りの筋肉が疲弊し、痛みや違和感が出やすくなるのです。

ストレス

精神的なストレスを抱えると、体が緊張して硬くなったり、知らず知らずのうちに顎に力が入ったりすることがあります。顎に負担がかかっている状態が続くと、痛みや違和感につながる恐れがあります。

また、ストレスを抱えることで、歯ぎしりや食いしばりも起こりやすくなるといわれています。

顎関節症を放置するリスク

肩こりで肩が痛い男性

顎関節症は、放置すると日常生活に支障をきたすほど悪化することがあります。起こりうるリスクは、以下のとおりです。

食事や会話への悪影響

顎の痛みや開きにくさが進行すると、食べ物を噛むのが難しくなることがあります。

やわらかいものばかりを選んで食べていると、栄養バランスが崩れて健康状態の悪化にもつながりかねません。顎の筋肉が十分に使われなくなり、表情筋が低下して顔の印象が変化することもあります。

また、痛みや違和感で口を動かしにくくなって、会話がしにくくなることもあるでしょう。家族や友人、職場の人などとのコミュニケーションに支障をきたすことも考えられます。

頭痛・肩こりなどの全身症状

顎の筋肉は首とつながっているため、顎の関節や筋肉に問題があると、首や肩まわりにも負担がかかり、筋肉の緊張や血行不良を引き起こすことがあります。その結果、頭痛や肩こり、首こりといった全身の不調として現れることがあります。

とくに、長時間同じ姿勢で作業をする方や、ストレスの多い環境にある方は、症状が慢性化しやすいため注意が必要です。

精神的なストレス

顎関節症による痛みや口の開けにくさが続くと、日常生活に支障をきたし、気分が落ち込んだり、ストレスを感じやすくなったりします。イライラや不安感が強くなり、人とのコミュニケーションや日常生活、仕事などに悪影響をおよぼすこともあるでしょう。

ストレスによって顎の筋肉が緊張状態になったり、歯ぎしり・食いしばりを引き起こしたりして、さらに顎関節症が進行するおそれがあります。

噛み合わせの悪化

噛み合わせの悪さは顎関節症の原因のひとつですが、顎関節症が進行すると、顎の動きが偏り、さらに噛み合わせが悪化することがあります。放置することで、さらに筋肉や関節への負担が大きくなり、症状が進行するという悪循環に陥る可能性があります。

顎関節症の治療方法

ケースに入ったスプリント

ここからは、顎関節症の治療方法について解説します。

スプリント療法

スプリント療法とは、マウスピースのような装置を歯に装着する治療法です。就寝時に使用して歯ぎしりや食いしばりを防ぐことで、関節や筋肉の緊張を和らげます。スプリントは、歯科医院で一人ひとりの歯並びや顎の状態に合わせて作成されます。

薬物療法

顎関節や筋肉の痛みを抑えるために、痛み止めを服用するのもひとつの方法です。考えられる原因に応じて、顎の筋肉の緊張をゆるめる薬や、精神を安定させる薬が処方される薬が処方されることもあります。

ただし、薬の服用だけでは根本的な原因が解決しないことも多いため、ほかの治療法との併用が基本です。

不良姿勢や悪習癖の改善

前述したとおり、不良姿勢や悪習癖は顎関節症の原因のひとつです。症状を悪化させないために、頬杖や片側だけで噛む癖、うつ伏せ寝や猫背など、顎に偏った力をかける日常の癖を見直す必要があります。

とくに、現代ではスマートフォンやパソコンを長時間使用し、首や肩に負担がかかっている方が多いです。姿勢を改善できるよう、意識して過ごしましょう。

不良姿勢や悪習癖を改善すると一時的な顎関節症の症状の改善だけでなく、顎関節症の再発予防にもつながります。

詰め物・被せ物、入れ歯などの調整

詰め物や被せ物、入れ歯などによって噛み合わせが悪くなっている場合は、歯科医院で調整を行います。特に、入れ歯は定期的に調整が必要です。状態によっては、作り直しが必要な場合もあります。

しばらく受診していないという方は早めに歯科医院を受診し、入れ歯やお口の状態をチェックしてもらいましょう。

歯列矯正

歯列矯正によって噛み合わせを改善すると、症状がやわらぐ場合があります。骨格的な問題がある場合は、外科手術が検討されることもあります。

ただし、顎関節症は複数の原因が組み合わさって発症するものです。歯列矯正や外科手術は体への負担が大きいうえに、実施すれば必ずしも顎関節症が治るとは限りません。そのため、ほかの方法を試してみて、改善しない場合に検討されることが多いです。

顎関節症の人がやってはいけないこと

顎を押さえながらせんべいをかじる男性

顎関節症は、何気ない行動で症状が悪化することがあります。ここからは、顎関節症の人がやってはいけないことについて解説します。

かたいものを噛む

せんべいやスルメ、フランスパンなどのかたい食べ物を食べると、顎の関節や筋肉に強い負担がかかります。口を動かすと痛い、開けにくいなどの症状があるときは、かたいものを食べるのは避け、やわらかいものや小さく切ったものを選ぶようにしましょう。

片側でばかり噛む癖がある人は、片側ばかりに負担がかからないよう、両側の顎を使って噛むように意識してください。

無理やり大きく口を開ける

あくびや歯磨き、食事のときに無理に口を大きく開けると、顎の関節に負担がかかり、痛みや開口障害が悪化する恐れがあります。顎関節症の症状があるときは、無理なく動かせる範囲で口を開くようにしましょう。

自己流で治そうとする

インターネットのサイトや動画などで紹介されているマッサージやストレッチを、自己判断で行うのは危険です。間違った方法で顎や筋肉に強い刺激を与えると、かえって症状が悪化したり、関節を傷めたりする可能性があります。

顎関節症は、医療機関で診断を受けたうえで、適切な方法で治療することが大切です。

ストレスをためる

ストレスは、歯ぎしりや食いしばりを引き起こし、顎関節に負担をかける要因になります。また、筋肉の緊張や睡眠の質の低下にもつながるため、症状が長引くことにつながりかねません。

軽い運動や趣味を楽しんだり、十分に睡眠をとったりして、日頃からストレスをためないよう意識しましょう。ゆっくりと湯船につかる、アロマをかぐなど、簡単なことでもストレスの緩和につながります。

まとめ

ダイニングで寛ぐ女性

顎関節症の原因として考えられているのは、噛み合わせや歯ぎしり、悪い姿勢やストレスなどです。放置すると食事や会話に支障をきたすだけでなく、全身の不調や精神的なストレスにもつながる可能性があります。

顎の痛みや開口困難などの症状が強いときに無理にかたい食べ物を食べたり、大きく口を開いたりするのは避けましょう。運動や入浴など、ストレスを解消することも大切です。

歯科医院では、スプリント療法や薬物療法、姿勢の改善など、原因に応じた治療やアドバイスを行います。顎の痛みや口の開けにくさなどがみられる方は、症状が悪化する前に、歯科医師に相談しましょう。

顎関節症の治療を検討されている方は、岐阜市加納朝日町、JR東海道本線「岐阜駅」より徒歩10分にある歯医者「ありもと歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は「すべての方が安心して気軽に通える歯科医院」をコンセプトとして医院の設計や治療をご提供しております。当院の診療案内ページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。