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コラム

歯周病治療は歯石取りだけではダメ? 岐阜市のありもと歯科院長が6つの質問に回答

抜歯後にインプラントを行う場合の注意点を説明するイメージこんにちは。岐阜市のありもと歯科、院長です。

歯周病治療に関するお問い合わせが急増していますので、今回は「歯石取りだけで十分?」「薬やレーザーで治る?」など、歯周病治療についてよくある6つの質問にお答えします。歯周病治療を受ける前に参考にして頂けると幸いです。

岐阜市で歯周病治療はありもと歯科にお任せください。

① 歯周病治療はスケーリングで十分なの?

院長の回答:歯石取りは大切ですが、それだけでは改善しない場合があります。お口の状態に合わせた対応が必要です。

スケーリングは、専用の器具で歯石などを取り除く処置です。歯周ポケットの深い部分には、歯根表面の歯石やプラーク(細菌のかたまり)を除去するスケーリング・ルートプレーニング(SRP)を行います。

ただし、歯周病の主な原因であるプラークがたまりやすい環境や、歯を支える組織への過剰な負担が残っていれば、歯石を取るだけでは十分な改善につながらないことがあります。特に、次のような要因は、それぞれに応じた対応が必要です。

  • 不適切な被せ物・詰め物
    歯との境目に段差や隙間があったり、清掃しにくい形だったりすると、プラークがたまりやすくなります。適合や形を確認し、必要に応じて修正・作り直しを検討します。

  • 不適切なかみ合わせ
    特定の歯に強い力が集中すると、歯を支える組織に負担がかかり、ぐらつきなどにつながります。細菌への対応とともに、かみ合わせや歯ぎしり・食いしばりを確認し、必要に応じた調整やマウスピースなどを検討します。

  • 歯並びの問題(叢生)
    歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、磨き残しが生じやすくなります。清掃用具や磨き方を工夫し、必要な場合は歯周病の状態を整えたうえで矯正治療も検討します。

  • 不適切なセルフケア
    毎日磨いていても、歯と歯ぐきの境目や歯間に汚れが残ることがあります。磨き残しを確認し、歯ブラシの当て方、フロス・歯間ブラシの選び方や使い方を見直します。

  • 歯や歯根の破折
    歯が割れると、亀裂に沿って細菌が入り、腫れや深いポケットなど、歯周病に似た症状が起こる場合があります。歯石取りだけでは対応できないため、破折の位置や範囲を調べ、保存の可否を判断します。

これらをすべて同じ「歯周病の原因」として扱うのではなく、プラークの蓄積、力による負担、破折による病変を見分けることが大切です。喫煙や糖尿病なども歯周病を悪化させる原因となるので、必要に応じて確認し改善を妨げる要因に対応します。

② 歯周病の外科治療って何ですか?

院長の回答:基本治療だけでは十分な改善が得られない部位に、歯ぐきを開いて行う治療です。

代表的な方法はフラップ手術です。局所麻酔のもとで歯ぐきを切開し、歯根や周囲の骨を直接確認しながら、深い部分に残った歯石やプラーク、炎症に関係する組織を取り除きます。炎症を改善し、清掃しやすい環境を整えることが目的です。

基本治療後も深い歯周ポケットや出血が残る場合などに検討します。ただし、重症なら必ず手術が必要というわけではありません。骨の状態、全身の健康状態、セルフケア、患者さんの希望を踏まえて判断します。人工骨や移植材を固定するシートが必要になるけースもありますが、こちらは自費治療になります。この場合は歯周病治療の専門医にご相談ください。

術後には痛み、腫れ、出血のほか、歯ぐきが下がることによる見た目の変化や知覚過敏が生じる場合があります。

歯周外科への対応は医院によって異なるため、必要に応じて歯周病の治療を専門的に行う医療機関への紹介についても相談してください。

③ 抗生剤を飲んだら歯周病は治る?

コップを片手に鎮痛剤を乗せた手のひら院長の回答:いいえ。抗生剤だけで、歯周病の原因を十分に取り除くことはできません。

歯周病に関係する細菌は、歯の表面でバイオフィルムという集まりを形成します。薬を飲んでも歯石は除去できず、被せ物の適合不良や磨き残しも解消されません。治療の基本は、プラーク・歯石の機械的な除去と日々のセルフケアです。

抗菌薬は、急な腫れへの対応や病状に応じた補助的な治療として使用することがありますが、すべての患者さんに必要なものではありません。

副作用や薬剤耐性の問題があるため、残った薬を自己判断で飲むことは避け、処方された場合は歯科医師の指示に従ってください。periobook.perio.jp

④ レーザー治療で歯周病は治る?

院長の回答:いいえ。レーザーだけで、全ての歯周病を改善させることは極めて困難です。

レーザーの働きは機器の種類や照射条件によって異なります。一部は歯石の除去や歯根面の清掃に用いられ、歯周外科治療で補助的に使用される場合もあります。ただし、どの機器でも同じ効果が得られるわけではありません。

歯ぐきを開かずに処置する場合は、レーザーに限らず、歯根面を直接確認しにくいという制約があります。つまり、歯周病の原因である歯石を大きく残してしまったり根っこの表面を傷つける可能性があるのです。処置後には再検査を行い、炎症や深いポケットが残っていないか確認する必要があります。

また、不適切な照射は熱などによる組織の損傷につながる可能性があり、安全管理が重要です。ただし、歯周外科(歯ぐきを開いて患部を徹底的に清掃する治療)と同時に併用する場合には、一定の効果があることを複数の学術論文で報告されています。

「レーザーを使うから治る」と考えるのではなく、原因への対応や基本治療、必要に応じた外科治療を含め、治療計画全体を確認しましょう。

⑤ 歯周病治療はひどくなってからでも間に合う?

歯周病の歯茎の状態院長の回答:いいえ。治療できることはありますが、進行すると歯を残すことが難しくなる場合があります。

歯周病は、進行しても痛みをほとんど感じないことがあります。噛んだときの痛みや明らかなぐらつきが出た段階では、すでに歯を支える組織が大きく失われ、歯の長期的な維持が難しい「予後不良」の状態になっていることもあります。ただし、症状だけで予後は決まらず、破折やかみ合わせなど別の原因も含めた検査が必要です。

骨の吸収が著しい場合や歯根の破折がある場合は、抜歯を検討することがあります。一方、骨の欠損の形などが適していれば、失われた歯周組織の回復を目指す歯周組織再生療法が選択肢になる場合もあります。

再生療法には適応条件があり、すべての骨の吸収に対応できるわけではありません。術後の痛み、腫れ、感染、期待した回復が得られない可能性もあり、歯を残せることを保証する治療ではありません。

「痛くないから大丈夫」と待たず、出血や腫れなどの変化があれば早めに相談しましょう。

⑥ 定期メインテナンスは歯周病予防に効果があるの?

訪問歯科を行っている歯科医と車いすの女性院長の回答:あります。セルフケアと組み合わせることで、予防や再発・重症化の防止に役立ちます。

治療後もプラークは付着するため、状態を継続的に確認することが大切です。メインテナンスでは歯周ポケットや出血、ぐらつきを調べ、ご自身では取りきれないプラークや歯石を除去します。磨き残しに合わせた清掃方法の見直しも行います。

通院間隔は一律ではなく、歯周病の進行度、治療後の状態、セルフケア、喫煙や全身疾患などを踏まえて決めます。

むし歯や被せ物の不具合の早期発見にもつながりますが、通院するだけで予防できるわけではありません。毎日のケアと歯科医院での管理を両立させましょう。

岐阜市で歯周病治療をご検討の方へ

歯周病治療では、歯石を取ることに加え、改善を妨げる要因を見つけて対応することが大切です。

岐阜市のありもと歯科では、歯ぐきの出血や腫れ、噛みにくさなど、歯周病についてご相談いただけます。症状が軽いうちから、ご自身のお口の状態を確認しましょう。